東芝粉飾疑惑の立件を渋る東京検察へ非難の声

東芝の粉飾疑惑を立件しない東京地検の無能ぶりに日本国民はあきれ果てておりますが、証券取引等監視委員会の面々はよく頑張っているなという声を最近はちらほら聞くようになりました。

証取委の強い意向にも関わらず、東京地検が立件を見送ったことにより、一時的にでも株価は回復しましたので、この間に東芝へ投資してしまった個人投資家も多いと思います。そこへきて、再度、原発事業に関する米国子会社の巨額損失が明るみになりましたので、前回、立件を見送った東京地検の責任は重大です。

東芝には子会社ウェスティングハウスでの巨額損失という動機があったので、やむを得ずバイセル取引で意図的に利益を水増ししていたのではないかという、誰もが当然考える疑惑が存在しました。一方で、「立件は困難」などとして東京地検は放置したので、この罪はとても重いと考えています。

結局、今回の東芝株の暴落によって多数の個人投資家が巨額の損失を被ったわけですが、もし東京地検が真剣にこの粉飾疑惑について立件を検討していたのなら、日本国民の財産がこれほどまでに失われることはなかったことでしょう。

ホリエモンのような新興弱者にはとても強気、一方で東芝のような大企業には弱気な東京地検の正義のレベルなどその程度だということがよくわかりました。今後、東芝の巨額損失の実態が明らかになるにつれ、もし株価が暴落する事態となった場合、なぜあの時、東京地検は立件を見送ったのかという批難が浴びせられることになります。

いずれにしても団塊の世代がすべて悪いわけですが、東芝の歴代3社長に限らず、日本の団塊の世代によって振り回される若年層はたまったものではありません。数年前に入社したばかりの東芝若手社員のがっかり感は半端ないものがあるとお察ししております。

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