ロスジェネ世代を中心に「れいわ」の支持率が拡大か?

厚生労働省が氷河期世代への就労支援に653億円の予算を計上しましたが、最近の日本政府は氷河期世代に対する様子がどこかおかしいと感じています。今まで数十年にわたって自己責任の論理で放置されてきたわけですが、こうも優しくされるとどこか気持ちが悪さも感じてしまいます。

既に手遅れといわれている氷河期世代に、なぜ政府はここまでテコ入れをする気になったのでしょうか?

これはおそらく、「れいわ」の支持率が氷河期世代を中心に急速に拡大しているためとぼくは見ています。れいわのホームページには、「れいわ新選組は、ロスジェネを含む、全ての人々の暮らしを底上げします!」と書かれており、奨学金チャラなどの政策が盛り込まれており、氷河期世代にはとても魅力的に映ります。

財源はMMTということですが、MMTはリスクは高いものの、これ以上は何も失うものがない氷河期世代にとって賭けてみる価値はあるかと思います。概ね、子供のいない独身世帯も多いわけですから、将来世代への負担など知ったこっちゃないというのが実際のところかと思います。MMTと氷河期世代は非常に親和性の高い政策といえるでしょう。

ただ、ぼくも氷河期世代ではありますが、かなりの苦労をして奨学金を完済したわけですし、今さらチャラにするといわれても不公平な感もあります。また、氷河期世代の非正規ワープアから起業して会社を作ったため、現在は会社経営者という立場になっており、法人税の増税というのもイマイチいただけないです。

とはいえ、今回の政府の政策は、どうせ関連する民間会社を潤すだけの補助金のバラマキなのがミエミエですし、何よりも今さら感が半端なく、むしろ腹を立てている氷河期世代も多いかと思います。今後はやはりれいわに票が集まっていくものとぼくは見ております。

また、N国党も急速に支持を拡大しており、既得権益の打破という点でいえば、こちらも氷河期世代との親和性が高いです。れいわとN国党の支持率がどこまで伸びていくのか、今後も注目していきたいと思います。