新国立の問題は国債残高が1,000兆円に増えた縮図といえよう

オリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設問題で2転、3転しておりますが、つい先日まで3,000億円の予算で本当に実行しようとしていたわけですから、団塊の世代にはほとほと呆れ果てるばかりです。

予算の見込みは1,000億円しかないのに、1,500億円を借金してでも無理に作ろうとしていたわけですから、金銭感覚がとちくるっているとしか言いようがありません。今回の1件で、団塊の世代がどのようにして国債残高を1,000兆円にまで積み上げてきたのか、その一端を垣間見ることができます。

白紙に戻ったことでこれまでの費用は全て無駄になりましたし、その結果に対して責任を押し付け合うだけで誰も責任を負いません。また、もし建築していたとなれば、将来に渡って膨大なコストをかける結果になっていたのが火の目をみるより明らかなのに、世論が反発するまでは無理やりゴリ押ししようとしていたわけです。

今回の1件でも明らかなように、将来の世代にかかる負担などこれっぽっちも考えていない、身勝手極まりないのが団塊の世代の特徴といえるでしょう。

それでは、今後はどのようにすればよいのか?

今回は勇気をふりしぼって、既存の施設のみを使用してエコロジーに開催するべきです。
しょせんはおっきな大人の運動会なわけだし、娯楽の少なかった頃ならまだしも、今の時代にはそぐいません。せいぜい1か月もたてば誰も気にとめなくなるわけですから、そこまでしてやる意味はないのです。

ただ、世界中のアスリートにとってみれば、一世一代の晴れ舞台なわけですので、その辺のしょぼい会場ではやりたくはないでしょうけれどもしょうがないです。代わりに、1人当たり1千万円ぐらいでも握ってもらい、ホクホクになって帰ってもらえばよいのです。

1人1千万円で1万人としても、せいぜい1千億円しかかかりません。へんてこな競技場に1千億もかけるぐらいならそっちの方が皆ハッピーです。参加してよかったなと思ってもらえるオリンピックにするのが、選手にとっては一番よいのではないでしょうか。