「ミレニアム」は1000年紀のことですが、ちょうど2000年以降に成人を迎える世代が「ミレニアル世代」といわれています。主に米国で使用されている世代区分になりますが、あえていえば、日本ではゆとり世代やさとり世代が該当するのかもしれません。
このミレニアの「ム」と「ル」で微妙な違いがありますが、世代を意味する場合は「ル」になるのが一般的です。
この理由は定かではありませんが、おそらく「ミレニアム」(millennium)が名詞であるのに対し、ミレニアル世代(Millennial Generation) の「ミレニアル」がGenerationを修飾する形容詞であることから、「ム」から「ル」へ変形したのではないかとぼくは推測しています。
いずれにしても、米国で1980年~1990年生まれがこのミレニアム世代に該当し、代表的な人物にはFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏があげられます。米国ではこの世代の人口は多く、今後の消費の中心層になると予測されています。
ただ、日本では事情が異なっており、少子高齢化社会に突入した今、ミレニアム世代の人口比率は少ないです。あえていえば、モーニング娘。あたりからはじまり、AKB世代がこのミレニアム世代に該当するかと思われますが、米国のミレニアム層のような人口比率に占める厚みはありません。
米国のミレニアム世代にはアグレッシブで洗練されたイメージがあるのに対し、日本では団塊の世代の1,000兆円にものぼる巨額債務をおしつけられ、かわいそうな世代というイメージが定着しています。あきらめムードから、いわゆる「さとり」の境地に入っているため、日本ではさとり世代などともいわれているわけです。
これもすべて団塊の世代が諸悪の根源といえますが、米国は今後も経済成長が加速していくのに対し、日本は没落の一途をたどるとみられています。米国とは違い、日本におけるミレニアム世代は前途多難といえるかもしれません。
ちなみに、1部ではジェネレ-ションY、あるいはY世代などという言い方がされることもありますが、以前からあった「X世代」、「Y世代」、「Z世代」という世代区分のうち、Y世代がちょうどこのミレニアム世代と重なることから、別名ジェネレーションYといわれることもあります。
いずれにしても、このミレニアム世代やY世代という呼び方は欧米の次世代を担う若年層の意味で使われるケースが多く、日本ではあまり使われることがないかもしれません。