ぼくはいわゆる最近話題の「子供部屋おじさん」ですが、パラサイトだの子供部屋住みだのとバッシングされる風潮には強い憤りを感じております。
世間が独身男性の実家住みの事情に誤った認識をされているケースが多く、「やーい!子供部屋おじさん」などと揶揄されるのには腹だたしい思いがあります。
まず、衣食住を親に依存しているという点についてですが、ぼくは母子家庭のため、本来あるはずの父親の生涯年収の約3億円程度が家計からごっそり抜け落ちています。親の財産などはもちろんありませんし、母親の年金収入は基礎部分のみの月6万円程度のため、毎月10万円程度の仕送りが親の生涯にわたって必要になるのです。
また、祖母の扶養もしておりますが、年金収入は祖父の遺族年金のため月額13万円程度です。
直近5年間の総収入でいえば、子供部屋おじさんのぼくが約6千万円、祖母が約700万円、母が300万円程度のため、家計収入の約85,7%を子供部屋のおじさんが稼ぎ出しているわけです。そのため、衣食住を親に依存しているという主張は実態にそぐわない誤った認識といえます。
むしろ逆に、親や祖母にパラサイトされている感が非常に大きいのです。
祖母や母親も高齢になれば、程度の差こそあれ認知症の症状が必ず出てきます。電話がとれない、来客があってもインターホンの操作が分からない、あるいは自分でタクシーを呼んで病院に行くことも出来ないなど、日常生活にも様々な支障が出てきます。
電話で受けごたえができるのはせいぜい90歳程度が限界のため、何らかの介護が必要になります。
施設に入居させれば済みますが、高齢で認知症ともなれば、自分自身の状況を理解できなくなりますし、年とともに次第に頑固になっていくため、本人の了承を得ることも困難です。高齢であっても要介護の度数が軽めで本人の了承を得ることができない場合、子供部屋おじさんが強く要望しても入居を拒否されるケースもあります。
このような状況でどちらか一方が入院するケースも多々あり、子供部屋おじさんが3度の食事の用意や病院へのお見舞い、買い物、掃除、洗濯、皿洗い、ゴミ出しに加え、そこから自分の仕事もこなすとなると寝る暇がなくなってしまいます。
幸い要介護でいえばまだ軽めのため、下の世話などの必要はありませんが、子供部屋おじさんといえども祖母や母の下の世話などしとうはありません。
これもすべて団塊の世代が悪いわけですが、氷河期世代を生み出した派遣解禁には腹立たしい思いを感じております。