ロスジェネ問題は就職氷河期を生き抜いた会社経営者に託すべき

旭化成の社長が「30代後半から40代前半の人員が少ない」との発言をして物議をかもしているようです。

最近は少子高齢化による企業の人材不足が顕在化していますが、特に就職氷河期世代の層が薄い傾向にあり、中小企業のみならず旭化成のような大企業でも同様の傾向があるようです。

就職氷河期世代からみれば、何をいまさら感のある発言ではありますが、非正規雇用で長年働いていた人は、例え今から社員教育などを受けたとしても、おそらく使い物にはなりません。

ぼくも20代は非正規雇用で働いていたので、新人研修などのプロセスがすっぽりと抜け落ちており、今から企業に採用されたとしても労働力としては全く使い物にはならないことでしょう。

ただ、ぼくは法人を設立してうまくいっていますので、税率でいえば上位2%以内の高額所得者には入っております。今さらせいぜい年収1千万円かそこらの給与で、朝から晩まで会社のために働く生き方など、いくらお金を積まれてもやりたくはありません。

結局、企業の方でも氷河期世代を採用する気はないでしょうし、氷河期世代の方でも働きたいわけではないはずなので、おそらくはこのロスジェネ層の欠落はこのままの状態で推移していくものと思われます。どうしてもこの世代の穴埋めをしたい会社は、他社から引き抜くか、もしくは外国人労働者に頼ることになるのかもしれません。

ぼく個人の提案としては、就職氷河期に絶望し、現在は独立して生き抜いている会社経営者に手厚く補助金を出し、失われた世代を積極的に採用してもらうのが一番の得策ではないかと思います。

大企業は氷河期世代を採用する気はないと思いますが、就職氷河期世代を経験した会社経営者のなかには、同世代の行き場を失った人たちに何とか頑張って欲しいという強い気持ちがあるはずです。

そのような会社経営者に失われた世代を託すのが一番よいのではないかと考えております。