団塊世代への負担増による失われた世代への影響

当サイトでは団塊の世代を強く批判してはいますが、かといって団塊の世代への負担増を求めることには疑問があります。

これは主に遺産相続の問題があるからですが、失われた世代のなかには団塊の世代である親の財産をあてにしている人も多いです。

ぼくのまわりのワープアな非正規雇用で働く失われた世代の仲間たちのなかには、親の遺産相続だけが頼りという人もいます。つまり、団塊の世代の財産は、失われた世代への遺産であるともいえるわけです。

また、両親が健全な一般的な家庭の場合、かなり高額な年金収入のある家庭も多いです。このような場合、団塊の世代の両親が長生きすればするほど貯蓄も増えていき、それが最終的には団塊JRの相続財産となりますので、失われた世代のなかには両親に長生きしてほしいと考えている方も多いです。

ただ、失われた世代の人たちは一般的な団塊の世代には嫌悪感を抱いており、団塊の世代の負担増を求めているのが一般的な傾向といえます。

特に、賦課方式の年金制度や医療費増大による現役世代への負担増には非常に重いものがあり、世代間格差が大きくなってきていることから、非正規雇用を大量に生み出した団塊の世代など支えたくはないという意見が現役世代の大多数を占めています。

かといって、団塊の世代の負担増となれば、それは結局、団塊JRの世代の相続財産が減ってしまうことになるため、複雑な気持ちを抱いている人も多いかもしれません。