総務省から人口統計が発表されましたが、平成30年3月1日現在の概算値にて、日本の人口は1億2,652万人、前年同月に比べ23万人の減少になったようです。7年連続の減少らしいですが、今後はもう増えることはないため、これから20年、30年連続で減少していくのだろうと思われます。
それはさておき、この人口統計を見てみると出生数がかなり少なくなってきています。現状、「0歳~4歳」までが「約490万人」ですが、「45~49歳」の氷河期世代が「約940万人」程度のため、現在の出生数の2倍になってもやっと氷河期世代とトントンといったところです。
一方で、団塊の世代の人口層もかなり分厚いですが、この団塊世代と団塊ジュニア世代である「40歳~79歳」までの人口が若年層と比べてかなり多くなっています。
仮に今後、少子化対策が奇跡的に成功して今の2倍の出生数となり、氷河期世代と同レベルの940万人を20年維持できてもやっとトントン、それでも老後は厳しい状況になるものと思われます。もちろん、現在の0~4歳までの人口層は940万人ではなく490万人なわけですので、これはもう手遅れと言わざるを得ません。
この統計をそのまま「25年」ずらしてみて、氷河期世代が65歳以上になった時の人口を予測してみましょう。
そうするとこうなります!
実際には80歳以上の人口層がこれだけ厚くなるわけではなく、寿命によってかなり減少するものと思われますが、万一、医療技術が発達して100歳以上まで生存するのが当たり前の時代になった場合、このいびつな人口構成が現実のものとなる可能性もあります。
いずれにしても、出生数を今よりも倍増させないと追いつかない状態ですが、人口層の厚い40代がそろそろ子どもを生めなくなる初老の年齢に差し掛かっているため、倍増させるのはまず不可能でしょう。
加えて、現在の20歳~39歳までの人口層も薄くなってしまっており、今後はさらに薄くなることが既に確定していますので、倍増どころか減少の一途をたどることになるとぼくは予測しています。
同じ出生率50%でも、100人いた場合は50人ですが、80人まで減ってしまうと40人にしかなりません。さらにその40人が50%で20人となってしまいます。少子高齢化で分母の部分がどんどん減少していくことで、加速度的に減少していくと考えらえております。